所長挨拶
産総研中国センターでは、我が国における喫緊の社会課題となっている循環経済(サーキュラーエコノミー)の実現に資する研究開発を推進し、イノベーション・エコシステムの中核となることを目指しています。「材料診断技術」、「ナノセルロース技術」、「バイオものづくり」の3本柱で、化学材料(特に、樹脂・ゴム、バイオ系材料など)の機能性や信頼性の向上、化石資源からバイオ資源への原料転換、サプライチェーンや製造プロセスの最適化による循環経済への転換を促進するための研究開発に取り組みます。さらに、材料診断技術を活用することによりプラスチックのマテリアルリサイクルに関する再生材の使いこなし技術やグレーディング技術の開発を推進し、資源循環システムの社会実装を加速します。
「材料診断プラットフォーム」や「なのセルロース工房」、「マテリアル・プロセスイノベーション(MPI)プラットフォーム有機・バイオ材料拠点」の取り組みなどを最大限に活用して、大学・公設試などの研究・支援機関、国や地域の行政機関との密接な連携・協力関係を構築しながら、地域イノベーションを展開・発展させ、中国地域を起点として我が国の産業競争力の強化に貢献していきます。
産業技術総合研究所 中国センター所長
水門 潤治